今はスーザン・ボイルの方が話題なのかも知れませんが、
やっぱりポール・ポッツの声は凄いなぁと、先刻の「奇跡体験アンビリバボー」を見て思いました。
「あの人より凄いオペラ歌手を知らない」みたいな言い方はしませんが、
「あの人より僕の心を鷲掴みにするオペラ歌手を知らない」のは、
誰が何と言おうと紛れもない事実です。
あの歌声だけで何度干からび、何度デトックスに成功したことか。
あんまり関係ないですが、スーザン・ボイルも、天性の才能を持っていたのだから、
謙虚であれば、彼女も第2のポール・ポッツになれたと思うんですけどね。
ちょっと表に出すぎだったし、もっと発言にも気をつけた方が良かったんじゃないかと。
ポール・ポッツとは打って変わって、STRATOVARIUS。
最新作『POLARIS』、個人的にはめっちゃ良い作品だと思います。
どうもここ最近のトルキ・ザ・巨ティモの曲や言動が、
自分にとって好ましく思えなかったもので。
トルキがいなくてもSTRATOVARIUSはSTRATOVARIUSだったし、
特にラウリとマティアスの若い才能は、全然トルキに劣るものじゃないと、
将来のSTRATOVARIUSに対する強い期待と安心感を感じられる作品でした。
小ティモやイェンス、ヨルグはいつも通りのストラトでしたし、
むしろのびのびやれた分ここ何作かよりもパフォーマンスも良かったように思います。
小ティモのヴォーカルもあんまり無理がなくなった分聴きやすくなってますし。
曲も全体的にポジティブになった感があります。
ストラト最大の特徴だと勝手に思っている、
バラードの美しさも損なわれていないのがとても良いですし。
とりあえず、復活の1枚として、上出来のアルバムが仕上がったと思いますよ。
惜しむらくは、12曲あって、それを4曲ずつのブロックに分けた時、
中盤のブロックにしか疾走曲がなかったことでしょうかね。
個人的には、似たような曲調を固めるのが好きではないので、
もうちょっとばらけさせても良かったんじゃないかなと思います。
もっとも、#1~4の流れは凄く好きなんですけどね。
#8「Higher We Go」と#9「Somehow Precious」を入れ替えるだけで
ずいぶんと印象が変わるんじゃないかなとも。
ボーナストラックの「Second Sight」を#4に持ってきたのは大正解です。
それによって美しいアコースティックバラードである
#12「When Mountains Fall」で綺麗に終われるし、
スローな#3「King of Nothing」と、疾走曲の#5「Blind」の間で、
橋渡しとして機能することで、よりアルバム1枚の魅力が増していると思います。
個人的な各曲の好きさ加減をば。
#01. Deep Unknown (★★★★★:とても好き)
#02. Falling Star (★★★★:結構好き)
#03. King of Nothing (★★★:まあまあ好き)
#04. Second Sight (★★★★:結構好き)
#05. Blind (★★★★:結構好き)
#06. Winter Skies (★★★:まあまあ好き)
#07. Forever Is Today (★★★★★:とても好き)
#08. Higher We Go (★★★★★:とても好き)
#09. Somehow Precious (★★★:まあまあ好き)
#10. Emancipation Suite I: Dusk (★★★:まあまあ好き)
#11. Emancipation Suite II: Dawn (★★★:まあまあ好き)
#12. When Mountains Fall (★★★★★:とても好き)
アルバム全体として…★★★★:結構好き(STRATOVARIUS全12作中4位)
★★★★★:とても好き……その曲だけ何度もリピート再生したくなるほど好き
★★★★:結構好き……My Bestでも作ろうとしたら候補に入れる程度には好き
★★★:まあまあ好き……普段は飛ばさずに聴く程度に好き
★★:普通……それなりに関心は持っているが別に好きでもない、よく飛ばす
★:あまり関心なし……スルー。流れてきても気にしない、飛ばし忘れるほど無関心
星なし:嫌悪……流れてきたら耳を塞ぐか慌てて飛ばす程度に嫌いPR